2017/07/24

祝詞語彙19

万葉集巻第一より

【十九番歌】
綜麻(へそ)かたの 林の前(さき)の さ野榛(のはり)の 衣に付くなす 目につく我が背

〇付くなす……つくように。

【研究】
 現代語で「~のように」という意味になる、つまり比喩を表現する語句は、祝詞で使用されるものとしては、おおむね以下の二パターン。
①助動詞「如し」を使う。「科戸の風の天の八重雲を吹き放つ事の如く」など。
②本歌のように「なす」を使う。「鶉なす並み居」「鏡なす餅」など。
 助詞「の」にも比喩の用法がある(「玉の男の子」など)が、少々使いにくい。

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