官報・大正三年三月二十七日
内務省令第四号/官国幣社以下神社祭式左ノ通定メ大正三年四月一日ヨリ之ヲ施行ス(第一 官国幣社祭式、五 祝詞)
紀元節祭祝詞
掛けまくも畏き某神社の大前に宮司位勲功爵氏名恐み恐みも白さく、高天原に神留り坐す神漏岐・神漏美命以ちて、豊葦原の水穂の国を万千秋の長秋に、平けく知ろし食せと事依し奉りし随に、神日本磐余彦天皇の高き厳しき大御徳以ちて、食国天の下を平げ給ひ調給ひて、大和国の畝傍の橿原の底つ岩根に大宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて、天つ日嗣の高御座に坐して肇国知ろし食ししより、皇御孫命の御代御代、弥継継に承け継ぎ伝へ来坐して、弥広に弥遠に立り栄え行く大元を、恐み奉り辱み奉りて、今日の生日の足日に御食・御酒、種種の物を大前に捧げ奉りて、今日の言寿の賀詞を神寿ぎ寿ぎ奉らくは、皇大御神の定め給ひ掟て給へる事の随に、天つ日嗣の大御位は、天地と共に久しく、日月と共に遠く、弥益益に御栄え坐さむ皇大朝廷の大御稜威は、天の壁き立つ極、国の退き立つ限、弥次次に広ごり行かむと神寿ぎ寿ぎ奉らくを、甘らに聞し食せと恐み恐みも白す
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