官報・大正九年十月二十九日
内務省令第三十五号/明治神宮例祭式左ノ通定ム(明治神宮例祭式 二 祝詞)
明治神宮例祭祝詞
掛けまくも畏き明治神宮の大前に宮司位勲功爵氏名恐み恐みも白さく、
高天原に神留り坐す神漏岐・神漏美命以ちて、天つ社・国つ社と称へ辞竟へ奉る中に、此の大宮を静宮の常宮と鎮り坐す大神の広き厚き恩頼を尊み奉り仰ぎ奉りて、一年に一回仕へ奉る常の例の今日の御祭に、官位勲功爵氏名を御使と為て、天皇命の宇豆の大幣帛を捧げ奉り斎き祭らせ給ふが故に、大前に斎まはり清まはりて献奉る御食・御酒、種種の物を平けく安けく聞し食して、天皇命の大御代を厳し御代の足御代と、堅磐に常磐に斎ひ奉り手長の御代と幸へ奉り給ひ、親王等・諸王等を始めて、天の下の国民に至るまで、長く平けく守り給ひ恵み給へと、恐み恐みも称へ辞竟へ奉らくと白す
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