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2018/02/26

靖国神社臨時大祭・第一日祝詞

官報・昭和八年四月二十一日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和八年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並列祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

臨時大祭第一日祝詞(昭和八年四月二十六日)

此の所の底つ岩根に宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて称へ辞竟へ奉る、掛けまくも畏き靖国神社の大前に宮司位勲功爵氏名、斎まはり清まはりて、今回新たに斎ひ祀らせ給ふ一千七百十一柱の神霊等の御前に畏み畏みも白さく、汝諸の命等は日本の大和心の清き明き真の心以ちて、皇朝廷の御為、皇国の為にいそはき勤め、生の緒の限を極め尽して、終に身失せ給ひしことを、言はまくも畏かれども、天皇命の広き厚き大御心と、めぐし、うむがしみ坐して、芳しき御名を万代に留めて、国民の亀鑑と此の神社に合せ斎ひ祀らしめ賜ふとして、官位勲功爵氏名を祭典委員長として、諸事を儲け備へしめ、今日より始めて二日の間、臨時の大祭仕へ奉らしめ給ひ、掌典位勲功爵氏名を勅使として、うづの大幣帛献奉らしめ給ふがゆゑに神宝と御鏡・御剣・御衣と、和妙・荒妙、御饌と海川山野の種々のためつ物を献奉り置きて、陸海軍両省の大臣等を始めて、皇軍人等諸の官人等諸、参集ひて、朝日の豊栄登に御祭仕へ奉らくを平けく安けく聞し食して、現つ御神と天の下知ろし食す天皇命の広き厚き大御旨を忝み奉り、畏み奉りて、天つ日嗣の大御隆は天地の共、窮りなく、皇が大御稜威は日月と共に照り輝き、皇軍人は赤き清き心以ちて、武く雄々しく仕へ奉りて、四方の海、浪風起きず、浦安国と動くことなく、変はることなく、護ひ奉り幸はへ奉り給へと、畏み畏みも白す
辞別きて、前に鎮め坐す諸の神霊の御前に畏み畏みも白さく、今告げ奉れることの由をも、捧げ奉れる御饌つ物をも、平けく安けく相供に聞し食し、諾なひ給ひて、共に永く久しく守り幸はへ給へと、畏み畏みも白す