2017/05/25

神道大系

 神道大系・続神道大系は、神道関係においては質量ともこれ以上ないほどの大部の刊行物群で、仏教の大蔵経に比すべきものとも言われています。

 パナソニックの故松下幸之助さんの肝煎りで昭和50年に財団法人神道大系編纂会が発足、平成20年、全181巻を刊行してめでたく解散となりました。

 もう少し細かく内容を見て見ますと、以下のようになります。


●神道大系●

【1】首編(4巻)
神道集成・古今神学類編(上中下)

【2】古典編
古事記・日本書紀(上中下)・古語拾遺・新撰姓氏録・風土記・先代旧事本紀・律令・類聚三代格・ 延喜式(上下)・雑纂(海部氏系図・八幡愚童記・新撰亀相記・高橋氏文・天書・神別記)

【3】古典註釈編(8巻)
古事記註釈・日本書紀註釈(上中下)・釈日本紀・祝詞宣命註釈・延喜式神名帳註釈・中臣祓註釈

【4】朝儀祭祀編(5巻)
儀式・内裏式・西宮記・北山抄・江家次第・踐祚大嘗祭

【5】神宮編(5巻)
皇太神宮儀式帳・止由気宮儀式帳・太神宮諸雑事記・ 神宮雑例集・皇代記付年代記・皇太神宮年中行事・小朝熊社神鏡沙汰文・伊勢勅使部類記・公卿勅使記・胡麻鶴醇之・太神宮補任集成(上下)

【6】神社編(52巻)
総記(上中下)、他各国。主要な神社は一社で一巻

【7】論説編(28巻)
真言神道(上下)・天台神道(上下)・伊勢神道 (上中下)・卜部神道(上下)・吉川神道・伯家神道・垂加神道(上下)・雲伝神道・水戸学・陰陽道・修験道・北畠親房(上下)・藤原惺窩・林羅山・熊沢蕃山・増穂残口・復古神道(一~四)・諸家神道(上下)

【8】文学編(5巻)
神道集・中世神道物語・神道和歌・神楽歌・参詣記


●続神道大系●

【1】首編(4巻)
続神道集成(1・2)・神祇提要(1・2)

【2】朝儀祭祀編(16巻)
侍中群要・一代要記(1~3)・歴朝要紀(1~12)

【3】神社編(5巻)
総記(1・2)・東照宮・戸隠(1・2)

【4】論説編(25巻)
習合神道・保科正之(1~5)・山鹿素行・元亨釈書(1~3)・先代旧事本紀大成経(1~4)・林家と国史実録(1・2)・徳川斉昭八州文藻(1・2)・烏伝神道(1~4)・青山延光国史紀事本末(1・2)


●その他(11巻)●

神道大系目録・続神道大系目録・神道大系月報合本(上中下)・神道古典研究会報(上中下)・神道古典研究所紀要合本(上中下)


 ちなみにお値段は、神道大系全120巻が2,356,000円、続神道大系全50巻が899,000円で、一括で購入すれば一割引になります。全部でおよそ2,900,000円くらいでしょうか。

 こうしてみると、全部とまでは言わないまでも、興味をそそられる巻がいっぱいあります。私の場合、今もっとも読んでみたいなと思うのは、神道体系【4】朝儀祭祀編の各巻、もしくは同じく【7】論説編の各巻です。いや、【1】首編の古今神学類編も……と、どれを最初に読むか迷ってしまうところです。その一方で、何書いてあるんじゃ、これは、と全く聞いたことのない題名もあります。

 特に神道関係の古典は、残念ながらじゅうぶん一般に開放されているとは言い難いと思います。もちろん、この神道体系の試みは開放に寄与していますけれど、どちらかというと研究者向けで、さらにまた噛み砕いた注釈が必要でしょう。そう考えると、神道は民俗宗教と目されながらも、けっこう遠いところにあるともいえます。

 さらにまた、120巻全部所有していたとしても、1冊1か月かけて読むとして、読破に10年かかるわけです。そうなると、人生は短いなとも思います。

0 件のコメント: