陸軍省海軍省告示第四号/昭和八年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並列祝詞左ノ通定ム
昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞
招魂式第一祝詞(昭和八年四月二十五日)
此の斎庭に注連縄曳き延へ、五百枝真賢木をいづの太玉串と刺し立て、御鏡・御剣・曲玉に五色絹取り垂で、庭燎焼き上げ、御琴掻き鳴らし、陸海軍両省の官人等、参出づる神職諸、持ち斎まはり、持り清まはりて霊代を坐せて、招請ぎ奉り坐せ奉る、陸軍少将従四位勲三等功三級林大八命を始めて一千五百五十七人の御霊、海軍少佐従六位勲五等功四級小谷進命を始めて六十二人の御霊、陸軍大将従二位勲一等功三級白川義則命を始めて三十五人の御霊、海軍中佐従五位勲四等益田康彦命を始めて十一人の御霊、関東庁警部坂元収之助命を始めて三十三人の御霊、岸静江〈国治〉命を始めて三十三人の御霊の御前に、靖国神社宮司位勲功爵氏名謹み敬ひて白さく、偉きかも、いそしきかも、汝諸の命等は、言は巻くも畏き天皇命の大命を頂き持ち畏みて、飛騨工打つ墨縄の唯一筋に赤き清き真の心を極め尽して、生の緒の続く限り、朝廷の御為、皇国の為といそはき務めて、生命献げ奉りし功しき人々等に坐せば、広き厚き大御心と、その功績を賞め給ひ、労しみ痛み給ひて、随分進め給ひ、挙げ給ひ、遺族等をも慈しみ給ひ、憐び給ひながら、なほ飽かず思行して、掛けまくも畏き明治天皇の惟神も事起し始め給ひし例のまにまに、その御霊をば万世に祭祀絶やさず、靖国神社に合せ祀らしめ給ふとして、八十日日はあれども今日の生日の足日の吉時に、厳しき神事以ちて、この斎庭に招魂の式仕へ奉らしめ給ふことを、汝諸の命の御霊等、詳らに相諾なひ、畏み奉り、尊み奉り、忝み奉り、嬉しみ奉りて、悉に天翔り来寄り集ひ、国翔り来寄り集ひ坐して、今日より後は此の霊代に、堅磐に常磐に奇しき御霊を留め給ひ、託け給へと、礼代の御饌つ物を机代もたわわに置き足らはし、捧げ奉りて、謹み敬ひも招ぎ斎ひ坐せ奉らくと白す
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