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2018/02/17

震災復興奉幣皇大神宮・豊受大神宮大御饌供進

官報・昭和五年三月二十四日
内務省令第七号/震害復興ニ付神宮ニ奉幣ノ儀ノ当日神宮ニ於テ行フ祭祀ノ祭式ハ神宮新嘗祭式ノ例ニ依ル、其ノ祝詞左ノ如シ

 一 皇大神宮豊受大神宮大御饌供進

度会の宇治の五十鈴の川上(度会の山田原)の下つ磐根に大宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて、皇御孫命の称へ辞竟へ奉る、掛けまくも畏き天照坐皇大御神(豊受大御神)の大御前に、恐み恐みも白さく、去にし大正十二年九月一日、ゆくりなくも東京を始めて、近傍の県県に地震振り、火起りて、古にも例無き災害を被れりき。先皇、此の状を見そなはして、御寢も安からず大御心を悩まし給ひ、速に災民を救ひ、殃災を除きて、旧き状に復興し仕へ奉れと、天の下の臣民と共に力を戮せ、心を一にして、勤しみ励みしながら八歳経る間に、災害の跡、旧にも立ち優りて、清く厳しく美しく修め理り固め成し、住民の心安けく、生業の道も弥栄に栄えむとするは、皇大御神(大御神)の高き尊き恩頼になも、歓び給ひ、忝み給ひ、此の由を告げ奉らくと、官位勲功爵氏名を大御使として、大幣帛奉出し給ふに因りて、持ち斎まはり、持ち清まはりて、大御食・大御酒、海河山野の種種の物を横山の如く置き足はして進る状を、平けく安けく聞し食して、皇御孫命の大御代を茂御代の足御代と、常磐に堅磐に斎ひ奉り、幸はへ奉り給へと、恐み恐みも白す
 皇大神宮別宮荒祭宮豊受大神宮別宮多賀宮大御饌供進祝詞ハ皇大神宮豊受大神宮大御饌供進ニ準ス

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