陸軍省海軍省告示第四号/昭和八年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並列祝詞左ノ通定ム
昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞
臨時大祭第二日祝詞(昭和八年四月二十七日)
此の所の底つ岩根に宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて称へ辞竟へ奉る、掛けまくも畏き靖国神社の大前に宮司位勲功爵氏名、斎まはり清まはりて、今回新たに斎ひ祀らしめ給ふ一千七百十一柱の神霊等の御前に畏み畏みも白さく、現世の人の功績の品は数多くあれども、皇国の御為に生命献げて仕へ奉るばかり大じきはなく、栄誉の数は多にあれども神と斎かれ永き世に偲び尊まるる計り美はしきはあらず
汝命等はその大じき功績と美はしき栄誉とを享け得て、此の神垣に千木高く仰がれ、宮柱動きなく祀られ給ひて、昨日しも尊くも勅使差し遣はし給ひしを、今日はしも言はまくも文に畏き天皇陛下・皇后陛下い、大御車を次々進めしめ給ひて、大御親ら拝み、しぬばせ給ひぬ。是はや、文に文に尊きことの極み、文に文に畏きことの限りにして、古今に例少なき広き厚き大御恵になも。爾是を以ちて、親王等・諸王等より始めて、各大臣等、百官の人々等諸、広庭も狭らに参集ひて御祭仕へ奉ると、御鏡・御剣・和妙・荒妙、御食・御酒、海川山野のためつ物に宮々、家々、また所々の団体より献奉れる種々の物をも、横山のごとく打ち積み置きて、種々の余興をも行ひ、汝命等の遺族の人々をも参詣でしめ、菅の根の懇に御祭仕へ奉る状を、平けく安けく聞し食し、諾なひ坐して、今より後は皇朝廷の守護、皇国の鎮めと、弥常しへに鎮り坐して、皇軍は弥健りに健り、弥張りに張り、天皇命の大御稜威は天つ日の豊栄登如す天の下四方の国にい照り耀き坐すべく、斎ひ奉り、幸はへ奉り給へと、畏み畏みも白す
辞別きて、前に鎮り坐す諸の神霊等の御前に畏み畏みも白さく、今告げ奉れることの由をも、捧げ奉れる御饌つ物をも、平けく安けく相供に聞し食し、諾なひ給ひて、共に永く久しく守り幸はへ給へと、畏み畏みも白す
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