建功神社臨時例祭幣帛供進祝詞

官報・昭和三年八月十四日
台湾総督府令第四十三号／建功神社臨時例祭式並祝詞左ノ通相定ム

　二　祝詞

　臨時例祭幣帛供進祝詞

掛けまくも畏き建功神社の大前に、官位勲氏名、恐み恐みも白さく、台湾総督府は汝命等の此の台湾の為に後先尽し坐しける許多の御功績を尊み忝み、此の新宮の常宮を造りて、昨日の十四日と云ふ日、御霊遷の御祭執り行ひたるを以て、一年に一回仕へ奉る例の大祭を、毎年の四月三十日と定むるを、今年は今日の此日、臨時の大祭執り行ふ事として、今し府より献奉るうづの幣帛を、安幣帛の足幣帛と平けく安けく聞し食して、天皇命の大朝廷を始めて、天の下の国民に至るまで、長く平けく守り恵み給ひ、特には此の台湾の人々を、広く厚く弥睦びに弥栄えに守り幸はへ給めと、恐み恐みも白す