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2018/04/10

靖国神社臨時大祭・招魂式第一祝詞

官報・昭和十二年四月二十一日
陸軍省海軍省告示第五号/昭和十二年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

 昭和十二年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 招魂式第一祝詞(四月二十五日)

此の斎庭に注連縄曳き延へ、五百枝真賢木をいづの太玉串と刺し立て、御鏡・御剣・曲玉に五色絹取り垂で、庭燎焼き上げ、御琴掻き鳴らし、陸海軍両省の官人等参出で、神職諸、持り斎まはり持ち清まはりて霊代を坐せて、招請ぎ奉り坐せ奉る、陸軍騎兵中佐従五位勲四等佐藤一郎命を始めて四百六十五人の御霊、海軍少佐正六位勲四等小澤徳平命を始めて十七人の御霊、陸軍一等軍医正正五位勲三等長田祖村命を始めて五百三十三人の御霊、海軍特務大尉従六位勲五等清水菊助命を始めて百二人の御霊、朝鮮総督府道警部補勲八等岡田勇命を始めて三人の御霊、関東局巡査勲八等車塚久志命を始めて九人の御霊、南満洲鉄道株式会社事務員戸田稔命を始めて七人の御霊、満洲特別農業移民勲八等加瀬谷功命を始めて十一人の御霊、海軍四等水兵諸星寅吉命の御霊の御前に、靖国神社宮司正五位勲四等賀茂百樹、謹み敬ひて白さく、偉きかも、いそしきかも、汝諸の命等はや、言はまくも畏き天皇命の大命を頂き持ち畏みて、飛騨工打つ墨縄の唯一筋に、赤き清き真の心を極め尽して、生の緒の続く限り、朝廷の御為、皇国の為といそはき務めて、生命献げ奉りし功しき人々等に坐せば、広き厚き大御心と其の功績を賞め給ひ、労しみ痛み給ひて、随分進め給ひ、挙げ給ひ、遺族等をも慈しみ給ひ、憐び給ひながら、猶飽かず思行して、掛けまくも畏き明治天皇の惟神も事起し始め給ひし例のまにまに、其の御霊をば万世に祭祀絶やさず、靖国神社に合せ祀らしめ給ふとして、八十日日はあれども今日の生日の足日の吉時に、厳しき神事以ちて、此の斎庭に招魂の式仕へ奉らしめ給ふ事を、汝諸命の御霊等、詳らに相諾なひ、畏み奉り尊み奉り、忝み奉り嬉しみ奉りて、悉に天翔り来寄り集ひ、国翔り来寄り集ひ坐して、今日より後は此の霊代に、堅磐に常磐に奇しき御霊を留め給ひ、託け給へと、礼代の御饌つ物を机代もたわわに置き足らはし捧げ奉りて、謹しみ敬ひも招ぎ斎ひ坐せ奉らくと白す

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