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2018/04/03

熱田神宮本殿遷座臨時奉幣祭祝詞

官報・昭和十年十月十五日
内務省令第六十一号/官幣大社熱田神宮本殿遷座祭ニ伴ヒ昭和十年十一月二日行ハルヘキ臨時奉幣祭ノ祭式及祝詞左ノ通定ム

 二 祝詞

掛けまくも畏き熱田神宮の大前に宮司位勲功爵氏名、恐み恐みも白さく、今度大神の天の御蔭・日の御蔭と隠り坐さむ瑞の御殿清く美しく修理り仕へ奉り畢へぬるに依りて、今度此の本宮に還し鎮め坐せ奉りぬ。是を以ちて、今日の生日の足日に、官位勲功爵氏名を差して、天皇命のうづの大幣帛捧げ奉らしめ給ふがゆゑに、大前に斎まはり清まはりて献奉る大御食・大御酒、海川山野の種種の物を、平けく安けく聞し食して、今より往先、大御心平穏に此の大宮を静宮の安宮と長久に鎮り坐せと、恐み恐みも白す

2018/04/02

宇佐神宮・香椎宮臨時奉幣祭祝詞

官報・昭和十年九月二十三日
内務省令第五十五号/昭和十年十月六日官幣大社宇佐神宮ニ同月九日官幣大社香椎宮ニ勅使参向ニ付当日行フ臨時奉幣祭ノ祭式及祝詞左ノ通定ム

 二 祝詞

掛けまくも畏き宇佐神宮(香椎宮)の大前に宮司位勲功爵氏名、恐み恐みも白さく、遠天皇の大御代より、大神の広き厚き恩頼を仰ぎ奉り、崇め奉り、大御蹟を給ひて、曩に十年に一度、大幣帛献奉らしめ給ふ事を掟て給ひ、定め給ひし例の随に、今日の生日の足日に官位勲功爵氏名を大御使として、礼代の大幣帛を捧げ奉らしめ給ふに依り、大前に斎まはり清まはりて献奉る、大御食・大御酒、海川山野の種種の物を平けく安けく聞し食して、天皇命の大御代を手長の大御代と常磐に堅磐に斎ひ奉り、厳しの御代と幸はへ奉り給ひ、親王等・王等を始めて、天の下の国民に至るまで、長く平く守り給ひ、恵み給へと、恐み恐みも称へ辞竟へ奉らくと白す

2018/04/01

山内神社列格奉告祭祝詞

官報・昭和九年五月二日
内務省令第十号/別格官幣社山内神社ニ列格奉告ノ為昭和九年五月十日勅使参考奉幣セシメラルルヲ以テ其ノ当日当該神社ニ於テ行フ祭式及祝詞左ノ通定ム

 二 祝詞

掛けまくも畏き山内神社の大前に宮司位勲功爵氏名、恐み恐みも白さく、今回天皇命の大命以ちて、御社の格を別格官幣社に進め給ひ、昇せ給ひぬ。是を以ちて、今日の生日の足日に官位勲功爵氏名を大御使として、事の由を告げ奉らしめ給ふと、天皇命のうづの大幣帛を奉出し給ふに依りて、大前に斎まはり清まはりて献奉る、大御食・大御酒、海川山野の種種の味物を、平けく安けく聞し食して、天皇命の大御代を手長の大御代と、常磐に堅磐に斎ひ奉り、厳しの御代と幸はへ奉り給ひ、親王等・王等を始めて、天の下の国民に至るまで、長く平けく守り給ひ、恵み給へと、恐み恐みも称へ辞竟へ奉らくと白す

2018/03/31

靖国神社臨時大祭・直会詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 直会詞(四月二十八日)

大祭美しく仕へ奉りてし直会の酒幣賜はる事を、各も各も受け賜はり、うまらに聞し食して、ゑらゑらに祝がひ給へと宣る

2018/03/30

靖国神社臨時大祭・直会本殿奉告祭祝詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 直会本殿奉告祭祝詞(四月二十八日)

此の所の底つ岩根に宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて、称へ辞竟へ奉る、掛けまくも畏き靖国神社の大前に宮司位勲功爵氏名、畏み畏みも白さく、広き厚き大御心以ちて、仕へ奉らしめ給ふ臨時の大祭を、落つることなく、漏るることなく、美しく懇に仕へ奉り竟へつることを嬉み悦み、うむがしみ忝み奉りて、今日の生日の足日に大前に御食・御酒、種々の物を備へ奉りて、官人・神職等、諸相集ひ笑らぎ楽しみて直会賜はらむとする状を、平けく安けく聞し食して、今も往前も皇朝廷の護り、皇国の鎮めと弥遠永に護ひ奉り幸はへ奉り給へと、畏み畏みも白す

2018/03/29

靖国神社臨時大祭・直会祭祝詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 直会祭祝詞(四月二十八日)

此の所を祓ひ清めて、五百枝真榊をいづの神籬と刺し立て、招請ぎ奉り坐せ奉る、掛けまくも畏き神直毘神・大直毘神等のうづの御前に、宮司位勲功爵氏名畏み畏みも白さく、皇神等の相諾なひ、相助け給ひしがゆゑに、広き厚き大御心以ちて、仕へ奉らしめ給ふ臨時の大祭事を過つことなく、違ふことなく、すみやけく平かに仕へ奉り竟へつることを、嬉しみ奉り、忝み奉りて、今日の生日の足日に相預りし官人・神職等諸、相集ひ笑らぎ楽しみて、直会賜はらむとして、礼代の御食・御酒、海川山野の種々のためつ物を献奉らくを、平けく安けく聞し食せと、畏み畏みも御祭仕へ奉らくと白す

2018/03/28

靖国神社臨時大祭・第二日祝詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 臨時大祭第二日祝詞(四月二十七日)

此の所の底つ岩根に宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて、称へ辞竟へ奉る、掛けまくも畏き靖国神社の大前に宮司位勲功爵氏名、斎まはり清まはりて、今回新たに斎ひ祀らしめ給ふ一千六百六十八柱の神霊等の御前に、畏み畏みも白さく、現し世の人の功績の品は数多くあれども、皇国の御為に生命献げて仕へ奉る計り大じきはなく、栄誉の数は多にあれもども、神と斎かれ永世に偲び尊まるる計り美はしきはあらず。汝命等は其大じき功績と美はしき栄誉とを享け得て、此の神垣に千木高く仰がれ、宮柱動きなく祀られ給ひて、昨日しも尊くも勅使差し遣はし給ひしを、今日はしも言はまくも文に畏き天皇陛下、皇后陛下い、大御車を次々進めしめ給ひて、大御親ら拝みしぬばせ給ひぬ。是はや、文に文に尊き事の極み、文に文に畏き事の限りにして、古今に例少き広き厚き大御恵になも。爾是を以ちて、親王等・諸王等より始めて、各大臣等、百官の人々等諸、広庭も狭らに参集ひて御祭仕へ奉ると、御鏡・御剣・和妙・荒妙・御食・御酒、海川山野のためつ物に、宮々家々又所々の団体より献奉れる種々の物をも横山の如く打ち積み置きて、種々の余興をも行ひ、汝命等の遺族の人々をも、参詣でしめ、菅の根の懇に御祭仕へ奉る状を平けく安けく聞し食し、諾なひ坐して、今より後は皇朝廷の守護、皇国の鎮めと弥常しへに鎮り坐して、皇軍は弥健りに健り、弥張りに張り、天皇命の大御稜威は、天つ日の豊栄登如す天の下四方の国にい照り耀き坐すべく、斎ひ奉り幸はへ奉り給へと、畏み畏みも白す
辞別きて、前に鎮り坐す諸の神霊等の御前に畏み畏みも白さく、今告げ奉れる事の由をも捧げ奉れる御饌つ物をも、平けく安けく相食に聞し食し諾なひ坐して、共に永く久しく守り幸はへ給へと、畏み畏みも白す

2018/03/27

靖国神社臨時大祭・第一日祝詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 臨時大祭第一日祝詞(四月二十六日)

此の所の底つ岩根に宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて、称へ辞竟へ奉る掛けまくも畏き靖国神社の大前に、宮司位勲功爵氏名斎まはり清まはりて、今回新たに斎ひ祀らせ給ふ一千六百六十八柱の神霊等の御前に畏み畏みも白さく、汝諸の命等は、日本の大和心の清き明き真の心以ちて、皇朝廷の御為、皇国の為にいそはき勤め、生の緒の限を極め尽して、終に身失せ給ひし事を、言はまくも畏かれども、天皇命の広き厚き大御心と、めぐしみ、うむがしみ坐して、芳しき御名を万代に留めて、国民の亀鑑と此の神社に合せ斎ひ祀らしめ賜ふとして、官位勲功爵氏名を祭典委員長として、諸事を儲け備へしめ、今日より始めて二日の間、臨時の大祭仕へ奉らしめ給ひ、掌典位勲功爵氏名を勅使として、うづの大幣帛献奉らしめ給ふがゆゑに、神宝と御鏡・御剣、御衣と和妙・荒妙、御饌と海川山野の種々のためつ物を献奉り置きて、陸海軍両省の大臣等を始めて、皇軍等諸の官人等、参集ひて、朝日の豊栄登に御祭仕へらくを、平けく安けく聞し食して、現つ御神と天下知ろし食す天皇命の広き厚き大御旨を忝み奉り、畏み奉りて、天つ日嗣の大御隆は天地の共、無窮く皇が大御稜威は日月と共に照り輝き、皇軍人は赤き清き心以ちて、武く雄々しく仕へ奉りて、四方の海、浪風起きず、浦安国と動くことなく、変はることなく、護ひ奉り幸はへ奉り給へと、畏み畏みも白す
辞別きて、前に鎮り坐す諸の神霊の御前に畏み畏みも白さく、今告げ奉れる事の由をも、捧げ奉れる御饌つ物をも、平けく安けく相食に聞し食し諾なひ坐して、共に永く久しく守り幸はへ給へと、畏み畏みも白す

2018/03/26

靖国神社臨時大祭・招魂式第四祝詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 招魂式第四祝詞(四月二十五日)

掛けまくも畏き靖国神社に今新たに合せ祀り、鎮め奉る諸の神霊等の御前に斎まはり清まはりて、宮司位勲功爵氏名、奇斎言以て、斎ひ鎮め奉らくと白す。汝命等の奇しき神霊をば、今日より始めて大御世、安国の神と此の神殿に合せ斎ひて、万世に祭祀絶えず仕へ奉らしめ給ふ天皇命の広き厚き大命の旨を、忝み畏み嬉み諾なひ坐して、天地の依合の極み、日月と共に堅磐に常磐に安く平穏に鎮り坐して、前に斎ひ祀らせ給ふ諸の神霊等と共に同じ床に坐して、今より以後は荒び疎び給ふことなく、安く平穏に皇朝廷の近き守護神と鎮り坐して、千代と永く八千代と遠く、斎ひ祀られ給ひ、後世の人の亀鑑と仰ぎ偲ばれ給へと、豊御食・豊御酒を始め、海川山野のためつ物を百取の机代に置き足らはして捧げ奉らくを、御心も明らかに平に聞し食せと、謹み敬ひも斎ひ鎮め奉らくと白す
辞別きて、前に鎮り坐す諸の神霊等の御前に畏み畏みも白さく、今告げ奉れる事の由をも、捧げ奉れる御饌つ物をも平けく安けく相食に聞し食し、諾なひ坐して、共に永く久しく守り幸はへ給へと、畏み畏みも白す

2018/03/25

靖国神社臨時大祭・招魂式第三祝詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 招魂式第三祝詞(四月二十五日)

此の招魂の斎庭に招請ぎ奉り坐せ奉る、諸の御霊等の御前に靖国神社宮司位勲功爵氏名、木綿手繦取り懸けて、謹み敬ひて告げ白さく、掛けまくも畏き天皇命の大命のまにまに、靖国神社に合せ斎ひ祀らむとして、今し此の斎庭に招魂の式、厳しく仕へ奉り、奇しき御霊をいづの霊代に坐せ奉り、安め奉りぬるを以ちて、参集へる官人等を始めて、神職等諸、御羽車の前後整へ、行列美しく御供仕へて、神殿の内床に深く遷し奉り、鎮め奉らむとす。爾此の事の状を聞し食し、諾なひ坐して、安く平穏に遷り出で坐せと、謹み敬ひて告げ奉らくと白す

2018/03/24

靖国神社臨時大祭・招魂式第二祝詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 招魂式第二祝詞(四月二十五日)

掛けまくも畏き靖国神社の大前に宮司位勲功爵氏名、畏み畏みも白さく、先刻に奉げ告りし皇国の為に赤き清き真の心の限りを尽して、身罷りにしいそしき人々等の奇しき御霊を式のまにまに斎庭に霊代を置きて、魂招ぎ招ぎ鎮め、招ぎ治めつるを以ちて、今し神殿の内床に遷し奉り、鎮め奉らむとすることの状を聞し食せと、畏み畏みも白す

2018/03/23

靖国神社臨時大祭・招魂式第一祝詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 招魂式第一祝詞(昭和八年四月二十五日)

此の斎庭に注連縄曳き延へ、五百枝真賢木をいづの太玉串と刺し立て、御鏡・御剣、曲玉に五色絹取り垂で、庭燎焼き上げ、御琴掻き鳴らし、陸海軍両省の官人等参出で、神職諸、持ち斎まはり持ち清まはりて霊代を坐せて、招請ぎ奉り坐せ奉る、陸軍歩兵中佐従五位勲五等上村長良命を始めて一千九人の御霊、海軍三等機関兵曹渡部一雄命を始めて三人の御霊、陸軍大将正二位勲一等功二級武藤信義命を始めて五百五十九人の御霊、海軍機関中佐従五位勲五等脇太良命を始めて八十六人の御霊、外務省警部補高山岩蔵命を始めて五人の御霊、関東庁巡査東中道喜左衛門命を始めて二人の御霊、南満洲鉄道株式会社事務員柳田佐市命を始めて四人の御霊の御前に、靖国神社宮司位勲功爵氏名謹み敬ひて白さく、偉きかも、いそしきかも、汝諸の命等は言は巻くも畏き天皇命の大命を頂き持ち畏みて、飛騨工打つ墨縄の唯一筋に、赤き清き真の心を極め尽して、生の緒の続く限り、朝廷の御為、皇国の為といそはき務めて、生命献げ奉りし功しき人々等に坐せば、広き厚き大御心と、其の功績を賞め給ひ労しみ給ひ、痛み給ひて、随分進め給ひ挙げ給ひ、遺族等をも慈み給ひ、憐み給ひながら、猶飽かず思行して、掛けまくも畏き明治天皇の惟神も事起し始め給ひし例のまにまに、其の御霊をば、万世に祭祀絶やさず、靖国神社に合せ祀らしめ給ふとして、八十日日は有れども、今日の生日の足日の吉時に、厳しき神事以ちて、此の斎庭に招魂の式仕へ奉らしめ給ふことを、汝諸の命の御霊等、詳らに相諾なひ、畏み奉り、尊み奉り、忝み奉り、嬉み奉りて、悉に天翔り来寄り集ひ、国翔り来寄り集ひ坐して、今日より後は此の霊代に堅磐に常磐に奇しき御霊を留め給ひ、託け給へと、礼代の御饌つ物を机代もたわわに置き足らはし、捧げ奉りて、謹み敬ひも招ぎ斎ひ坐せ奉らくと白す

2018/03/22

靖国神社臨時大祭・本殿奉告祭祝詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 本殿奉告祭祝詞(四月二十五日)

此の所の底つ岩根に宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて、称へ辞竟へ奉る掛けまくも畏き靖国神社の大前に宮司位勲功爵氏名、畏み畏みも白さく、言はまくも畏き天皇命の広き厚き大御心以ちて、今回の事変に預り仕へ奉りて身罷りにし一千六百六十八人の御霊を、此の神社に合せ祀らしめ、万世にはふらさず、あふさはず斎ひ治め給はむとして、今日の四月の二十五日の夜を以ちて、招魂式を行ひ、二十六日より二日の間、臨時の大祭を仕へ奉らしめ給ふに依りて、今日の夕日の降の清祓に、此の大祭に預りて事執ち、まかなひ仕へ奉らむ官人・神職等を始めて、諸人等が過ち犯しけむ罪事の有らむをば、五百つ真榊のさやさやに、天つ菅曽のすがすがしく祓へ清めて、各も各も赤き清き真の心以ちて、誤つことなく、ふことなく、大祭美しく懇に仕へ奉り治め奉らむとする状を、聞し食し諾なひ給へと、御食・御酒、海川山野の種々の机代の物を献奉りて、畏み畏みも白す

2018/03/21

靖国神社臨時大祭・清祓詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 清祓詞(四月二十五日)

此の靖国神社の大前に臨時の大祭を仕へ奉らしめ給ふに依りて、官人・神職を始めて、預り仕へ奉る人々諸、侍集りて、天つ祝詞の太祝詞事以ちて今日の夕日の降の清祓に祓ひ清むる事の状を、祓戸神等、天つ神・国つ神等、平けく安けく聞し食し諾なひ給へと、畏み畏みも申す

2018/03/20

朝鮮神宮新嘗祭宮司祝詞

官報・昭和九年一月十八日
昭和八年十一月二十三日朝鮮総督府令第百三十号/昭和八年ニ於ケル官幣大社朝鮮神宮ノ新嘗祭祭式及新嘗祭宮司祝詞左ノ通定ム

 新嘗祭宮司祝詞

掛けまくも畏き朝鮮神宮の大前に宮司位勲功爵氏名、恐み恐みも白さく、今年の新嘗祭仕へ奉らしめ給ふに依りて、皇神等の成し幸はへ給へる八束穂の秋の初穂を御食・御酒に仕へ奉りて山野の物は甘菜・辛菜、海川の物は鰭の広物・鰭の狭物、奥つ藻菜・辺つ藻菜に至るまでに置き足らはして、天皇命のうづの大幣帛捧げ奉らくを、聞し食しうづなひ給ひて、天皇命の大御代を厳し御代の足御代と、万千秋の長五百秋に平けく安けく斎ひ奉り、幸はへ奉り給ひ、親王等・諸王等を始めて、天の下の国民に至るまで、撫で給ひ、恵み給ひ、いかし八桑枝の如く立ち栄え、仕へ奉らしめ給へと、恐み恐みも称へ辞竟へ奉らくと白す

2018/03/19

宮中喪中における新嘗祭祝詞(台湾)

官報・昭和九年一月十九日
昭和八年十一月二十一日台湾総督府令第百三十三号/鳩彦王妃故允子内親王殿下宮中喪中ニ於ケル官幣社新嘗祭々式左ノ通定ム

 三 祝詞

 宮司祝詞

掛けまくも畏き某神社の大前に宮司位勲功爵氏名、恐み恐みも白さく、今年の新嘗祭仕へ奉らしめ給ふに依りて、皇神等の成し幸はへ給へる八束穂の秋の初穂を、御食・御酒に仕へ奉りて、山野の物は甘菜・辛菜、海川の物は鰭の広物・鰭の狭物、奥つ藻菜・辺つ藻菜に至るまでに置き足らはして、天皇命のうづの大幣帛捧げ奉らくを、聞し食しうづなひ給ひて、天皇命の大御代を厳し御代の足御代と、万千秋の長五百秋に平けく安けく斎ひ奉り幸はへ奉り給ひ、親王等・諸王等を始めて、天の下の国民に至るまで、撫で給ひ、恵み給ひ、いかし八桑枝の如く立ち栄え、仕へ奉らしめ給へと、恐み恐みも称へ辞竟へ奉らくと白す

昭和元年十二月二十八日内務省令第二号と同文。

2018/03/18

宮中喪中における例祭祝詞

官報・昭和八年十一月十七日
内務省令第四十六号/鳩彦王妃故允子内親王殿下ノ宮中喪中ニ於ケル官国幣社新嘗祭及官幣社例祭祭式左ノ通定ム

 二 祝詞

 例祭宮司祝詞

掛まくも畏き某神社の大前に宮司位勲功爵氏名、恐み恐みも白さく、高天原に神留り坐す神漏岐・神漏美命以ちて、天つ社・国つ社と称へ辞竟へ奉る中に、此の大宮を静宮の常宮と鎮り坐す大神の広き厚き恩頼を尊み奉り、仰ぎ奉りて、一年に一回仕へ奉る常の例の今日の御祭に、大前に斎まはり清まはりて御食・御酒、種種の物を献奉り置きて、天皇命のうづの大幣帛捧げ奉らくを、平けく安けく聞し食して、天皇命の大御代を厳し御代の足御代と、堅磐に常磐に斎ひ奉り、手長の御代と幸はへ奉り給ひ、親王等・諸王等を始めて、天の下の国民に至るまで、長く平けく守り給ひ、恵み給へと、恐み恐みも称へ辞竟へ奉らくと白す

昭和元年十二月二十八日内務省令第二号と同文。

2018/03/17

宮中喪中における新嘗祭祝詞

官報・昭和八年十一月十七日
内務省令第四十六号/鳩彦王妃故允子内親王殿下ノ宮中喪中ニ於ケル官国幣社新嘗祭及官幣社例祭祭式左ノ通定ム

 二 祝詞

 新嘗祭宮司祝詞

掛けまくも畏き某神社の大前に宮司位勲功爵氏名、恐み恐みも白さく、今年の新嘗祭仕へ奉らしめ給ふに依りて、皇神等の成し幸はへ給へる八束穂の秋の初穂を、御食・御酒に仕へ奉りて、山野の物は甘菜・辛菜、海川の物は鰭の広物・鰭の狭物、奥つ藻菜・辺つ藻菜に至るまでに置き足はして、天皇命のうづの大幣帛捧げ奉らくを聞し食し、うづなひ給ひて、天皇命の大御代を厳し御代の足御代と、万千秋の長五百秋に平けく安けく斎ひ奉り、幸はへ奉り給ひ、親王等・諸王等を始めて、天の下の国民に至るまで、撫で給ひ、恵み給ひ、いかし八桑枝の如く立ち栄え、仕へ奉らしめ給へと、恐み恐みも称へ辞竟へ奉らくと白す

昭和元年十二月二十八日内務省令第二号と同文。

2018/03/16

佐嘉神社列各奉告祭祝詞

官報・昭和八年十月十日
内務省令第三十三号/別格官幣社佐嘉神社ニ列各奉告ノ為昭和八年十月十二日勅使参向奉幣セセメラルルヲ以テ其ノ当日当該神社ニ於テ行フ祭式及祝詞左ノ通定ム

 二 祝詞

掛けまくも畏き佐嘉神社の大前に宮司位勲功爵氏名、恐み恐みも白さく、今回天皇命の大命以ちて、御社の格を別格官幣社に進め給ひ昇せ給ひぬ。是を以ちて、今日の生日の足日に官位勲功爵氏名を大御使として、事の由を告げ奉らしめ給ふと、天皇命のうづの大幣帛を奉出し給ふに依りて、大前に斎まはり清まはりて献奉る、大御食・大御酒、海川山野の種種の味物を、平けく安けく聞し食して、天皇命の大御代を手長の大御代と。常磐に堅磐に斎ひ奉り、厳しの御代と幸はへ奉り給ひ、親王等・王等を始めて、天の下の国民に至るまで、長く平けく守り給ひ恵み給へと、恐み恐みも称へ辞竟へ奉らくと白す

2018/03/15

靖国神社臨時大祭・直会詞

官報・昭和九年四月十九日
陸軍省海軍省告示第四号/昭和九年四月靖国神社臨時大祭祭式次第並祝詞左ノ通定ム

昭和八年四月靖国神社臨時大祭祝詞

 直会詞(四月二十八日)

大祭美しく仕へ奉りてし、直会の酒幣賜はることを、各も各も受け賜はり、うまらに聞し食して、ゑらゑらに祝がひ給へと宣る