画像、境内社の相馬神社あたりも同様なのですが、木蔭のために春は雪がなかなかとけず、夏・秋は雨も乾かずで残念なことに近年、ご社殿がかなり傷んできています。
【今日の記事・おおまかにいうと】
▲おもに昭和の即位礼・大嘗祭の際に行われたお祭りの祝詞をご紹介。
▲ネット上で閲覧できる過去の官報、書籍のリンクを紹介。
▲当ブログには書き下し文があるので、そのリンクもついでに紹介。
今年は全国各地と同様、当神社のある北海道神社庁網走支部でも、総代会にて新帝陛下御即位の奉祝祭を斎行いたします。その際に斎主をつとめられる方ときのう電話で祝詞について話したのですが、御代替わり時にさまざま行われるお祭りの祝詞は意外と少なく、ちょっと困る。そこで今日は、同じような事情で困っている方のために、ネットで閲覧できる祝詞をご紹介しようと考えたしだいであります。
官報などネット上で閲覧できる祝詞
国立国会図書館デジタルコレクションでは、戦後まもなくのころまでの官報を読むことができます。探しますと、昭和の即位礼・大嘗祭の際に伊勢の神宮初め、神社で奏上する祝詞が見つかります。以下ご紹介しますと、①昭和3年1月16日付官報(内務省令第1号) には、即位礼と大嘗祭の期日が決まったため伊勢の神宮にて奉幣の儀が行われたときの祝詞がのっています(リンク先の2コマ目。内宮と外宮あわせて2折)。
②昭和3年10月27日付官報(内務省令第37号) には、即位礼と大嘗祭の当日、伊勢の神宮にて行われる祭祀の祝詞、そのあとの「神宮に親謁の儀」の際の祝詞がのっています(リンク先の2~3コマ目、計5折)。
③同日付官報 には官国幣社以下、神社で行う祭祀の祝詞もあります。即位礼当日、大嘗祭当日、大嘗祭の幣帛供進使の祝詞の計3折です(同日付官報の方のリンク先の3コマ目)。
官報以外だと『今上即位勅語及寿詞謹解』の56~57コマ目に官国幣社以下神社で奏上する祝詞(宣命書き)があります。同じく62~66コマ目に、伊勢の神宮で奏上される祝詞があります。同書は大正の即位礼、大嘗祭の際の祝詞で、ほぼ上記、官報にのった祝詞と同じ文面です。
これらの10折ほどを読めば、どういう発想でつくればよいのか、どんな語彙をつかえばよいのかも、だいたい見えてくると思います。ただし、きのうの記事(祝詞文中の最高敬語)のように最高敬語を用いている祝詞も含まれていますので、ご注意、ご検討ください。
当ブログ内の祝詞
上記、国会図書館のリンク先の画像が見にくかったり、印刷して不鮮明であったりするなら、このブログ内にも書き下し文がありますので以下、ご参照ください。伊勢の神宮関連の祝詞は、まず即位礼・大嘗祭の期日が決まったときの祝詞として、大御饌供進祝詞 奉幣祝詞、即位礼当日祭の祝詞は 即位礼当日祭、大嘗祭当日の祝詞は大御饌供進祝詞 奉幣祝詞、親謁の儀の際の祝詞は 大御饌供進祝詞 奉幣祝詞。
官国幣社以下、神社の祝詞は 宮司祝詞(官国幣社)、社司(社掌)祝詞(他の神社)、幣帛供進使祝詞 の以上の各リンクに、祝詞の書き下し文があります。
小説初め一般の文章だと90年前のものは、なかなか読みづらいですけれども、祝詞の場合は今と変わらず読めるのがいいところです。
0 件のコメント:
コメントを投稿